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虫歯のカギを握る「ステファンカーブ」って知ってますか?

こんにちは、かじわら歯科クリニックです。
今回は虫歯予防のために絶対知っておいて欲しい『ステファンカーブ』についてお話しさせてください🦷
虫歯は「甘いものを食べるとできる」と思われがちですが、実は【食べる回数と時間】も大きく関係しているんです!
そのヒミツを解き明かすカギが「ステファンカーブ」というグラフです。
■ ステファンカーブとは?
ステファンカーブは、食事やおやつの後に、口の中の「pH(ペーハー)」がどう変化するかを表したグラフです。
pHとは、酸性・中性・アルカリ性の指標で、普段お口の中は中性で保たれていますが、酸性に傾くと歯が溶けてしまいます。
歯が溶け出すpHは、永久歯がpH5.5以下、乳歯がpH6以下。(乳歯は永久歯より歯が溶けやすいです) この状態が長く続くと虫歯リスクが高まります。
■ どうして虫歯になるの?
私たちのお口の中には、たくさんの細菌が住んでいます。その中にいくつか虫歯の原因になる細菌がいます。
① 甘いものが大好きな菌
虫歯を起こす細菌たちは、砂糖が大好物です。私たちが飲食をした時に、歯に残ったプラーク(細菌)が砂糖をエサにして、酸を作り出します。
② 酸が歯を溶かす(脱灰)
その酸が、歯の表面の「エナメル質」をじわじわと溶かしてしまいます。これが、虫歯のはじまりです。
③ 再石灰化とのバランス
•唾液には、溶けたエナメル質を修復する「再石灰化」の力があります。
しかし、頻繁に糖を摂取したりしていると、再石灰化が追いつかず、エナメル質に穴があき始めます。
最初は表面だけですが、放っておくと酸がどんどん中まで進んで、歯に穴があいてしまいます。これが虫歯ができるメカニズムです。
■ 重要なのは「食べる回数と時間」
ステファンカーブを見ると、食後すぐにpHが下がり、30分〜1時間ほどで唾液の力で元に戻ります。
ですが、ダラダラ食べてたり、飲んだりしているとpHが下がりっぱなしになり、歯が溶け続けてしまいます。
■ 虫歯を防ぐポイント
・食事や間食は時間を決める。(1日4食まで)
・砂糖入りの飲み物をだらだら飲まない。(一口飲むのも1食分と同じです! ペットボトルでちょこちょこ飲むのはとても危険⚠️)
・キシリトール100%ガムで唾液を出して再石灰化を促しましょう。
・食後は歯みがきをしてプラーク(細菌)をしっかり落としましょう。
・1日2回、適正な濃度のフッ素を使用して歯を守りましょう。(正しいフッ素の使い方はこちらを参考にしてください🦷)
・定期的に歯医者さんでチェックを受けましょう。
・口呼吸に気をつけて鼻呼吸を意識しよう。(口呼吸の怖さについてはこちらを参考にしてください🦠)
虫歯を防ぐには、食べる「回数」がとても大切です。
とても大事なので、前にもお話しさせてもらってるのでそちらも参考にしてください。
正しい知識で、大切な歯を守りましょう!😊
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