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子どもの仕上げ磨きはいつまで? 大切な永久歯を守るために知っておきたいこと
「仕上げ磨きは何歳まで必要ですか?」
これは、保護者の方からよくいただく質問のひとつです。
お子さんが小学生になると、自分で歯を磨けるようになってきます。
「もう仕上げ磨きは必要ないのかな?」と思われる方も多いかもしれません。
結論として、少なくとも小学生の間は仕上げ磨きを続けることをおすすめします。
特に小学生の時期は、乳歯から永久歯への生え替わりが進み、お口の中が大きく変化する時期です。
今回は、仕上げ磨きが大切な理由と、特に注意してほしい「6歳臼歯」についてご紹介します。
仕上げ磨きはなぜ必要?
歯磨きは、歯ブラシを細かく動かしながら、歯の位置や形を確認して磨く必要があります。
子どもはまだ手先の動きや集中力などが発達途中のため、大人と同じようにきれいに磨くことは簡単ではありません。
もちろん、自分で歯を磨くことはとても大切です。
毎日の歯磨きを通して、正しい歯磨きの習慣や技術を身につけていく必要があります。
しかし、虫歯を予防するためには、まだ大人のサポートが必要な時期があります。
そのため、
「自分で磨く」+「大人が仕上げる」
という習慣を続けることが大切です。
小学生は「乳歯と永久歯が混在する時期」
最初の永久歯は、5,6歳頃から生え始めます。
代表的なのが、
- 前歯
- 6歳臼歯(第一大臼歯) です。
一方、乳歯がすべて永久歯に生え替わるまでには、もう少し時間がかかります。
そのため小学生の時期は、乳歯と永久歯が混在する**「混合歯列期」**と呼ばれる時期になります。
この時期は、歯の高さや大きさがバラバラになり、歯ブラシを当てるのが難しくなります。
つまり、自分で磨いているだけでは磨き残しが生じやすい時期なのです。
だからこそ、小学生の間は仕上げ磨きでお口の中を確認してあげることをおすすめします。
生えたばかりの永久歯は虫歯に注意!
永久歯は、一度失ってしまうと生え替わりません。
特に注意したいのが、生えたばかりの永久歯です。
永久歯の表面は「エナメル質」という硬い組織で覆われていますが、萌出したばかりの永久歯のエナメル質はとても幼弱で、時間をかけて成熟していきます。
そのため、永久歯が生えてきたばかりの時期は、虫歯から守るために特に丁寧なケアが大切です。
毎日の歯磨きでプラーク(歯垢)をできるだけ残さないことに加えて、フッ化物配合歯磨き剤や洗口液を適切に使用することも虫歯予防に役立ちます。
6歳臼歯は特に注意!
6歳頃になると、乳歯の一番奥に「6歳臼歯」が生えてきます。
この歯は、乳歯の一番奥に生えてくるため、
「生えてきたことに気づかなかった」
というお子さんも少なくありません。
また、
「奥に生えてきたから、まだ乳歯だと思っていた」
ということもあります。
6歳臼歯は、これから一生使っていく大切な永久歯です。
しかし、生え始めの頃は歯の高さが低く、手前の乳歯に隠れるような状態になるため、歯ブラシの毛先が届きにくいことがあります。
そのため、6歳臼歯が生えてきたら、仕上げ磨きで大人がしっかり確認してあげることが大切です。

6歳臼歯は「歯と歯の間」もチェック
6歳臼歯が生えてくると、手前の乳歯との間に汚れがたまりやすくなることがあります。
このような場所は歯ブラシだけでは十分に清掃できないことがあるため、フロスを使用することも大切です。
特に、
- 奥歯の溝
- 6歳臼歯
- 歯と歯の間
- 上の前歯
は、虫歯がないか注意して見てあげたい場所です。
子どもの「虫歯になりやすい場所」を知っておきましょう
特に注意したいのは、次の4か所です。
① 奥歯の溝
食べ物やプラークが入り込みやすく、歯ブラシだけでは落としにくい場所です。
② 6歳臼歯
生え始めは特に磨きにくく、虫歯になりやすいため注意が必要です。
③ 上の前歯
特に歯と歯の間や歯ぐきとの境目は、磨き残しがないか確認しましょう。
④ 歯と歯の間
歯ブラシの毛先が届きにくいため、フロスを活用しましょう。
「歯ブラシだけ」ではなく、道具を使い分けましょう
お子さんのお口の状態に合わせて、歯ブラシだけでなくフロスなども上手に活用しましょう。
例えば、
歯ブラシ
→ 歯の表面や奥歯の溝を清掃
フロス
→ 歯と歯の間を清掃
フッ化物配合歯磨き剤
→ 虫歯予防をサポート
というように、それぞれの役割があります。
※歯磨き剤の使用量やフッ化物濃度は年齢によって異なります。お子さんに適した使用方法については、歯科医院でご相談ください。
小学生になると「おやつ」の環境も変わります
小学校に上がると、自分でおやつを選んだり、お友達とお菓子を食べたりする機会も増えてきます。
保護者の方が食生活を管理する機会が減ることで、虫歯のリスクが高くなるお子さんもいます。
だからといって、おやつを禁止する必要はありません。
虫歯予防では「何を食べるか」だけではなく、
「食べる時間」や「回数」
を意識することも大切です。
ご家庭で無理なく続けられるルールを作ってみましょう。
以前のブログで詳しく説明しています。
永久歯は、一生使う大切な歯
永久歯は、基本的に生え替わることがありません。
虫歯になった場合でも、治療によって歯の機能を回復することはできます。
しかし、一度削った歯が元の状態に戻るわけではありません。
治療した歯も、長い年月の中で再治療が必要になることがあります。
だからこそ、
「虫歯になってから治療する」のではなく、「虫歯にならないように守る」
ことがとても大切です。
子どもの頃から丁寧にケアをして、できるだけ歯を削らずに済む状態を維持していきましょう。
仕上げ磨きのお悩みQ&A
Q. 仕上げ磨きは何歳まで必要ですか?
少なくとも小学生の間は、仕上げ磨きを続けることをおすすめします。
お子さんが自分で上手に磨けるようになってきても、磨き残しがないか確認してあげると安心です。
特に、永久歯への生え替わりが進む時期は、お口の中が複雑になるため注意が必要です。
Q. 仕上げ磨きを嫌がります。無理にでも磨いた方がいい?
無理やり長時間押さえつけて磨くことはおすすめしません。
まずは、
- 短時間で終わらせる
- 磨く順番を決める
- 好きな歯ブラシを選んでもらう
- 磨けたら褒めてあげる
など、お子さんが取り組みやすい方法を探してみましょう。
どうしても仕上げ磨きが難しい場合は、歯科医院でご相談ください。
Q. 歯ブラシはどのくらいで交換すればいい?
1か月に1回程度をひとつの目安にしましょう。
ただし、毛先が広がってきた場合は、1か月経っていなくても交換してください。
「自分で磨く」歯ブラシと「仕上げ磨き」の歯ブラシを分けることをオススメします。
仕上げ磨きでは、毛先がきれいな状態の歯ブラシを使うことが大切です。
Q. 永久歯が少し生えてきて、歯ぐきが痛そうです
生えたばかりの永久歯の周囲は、歯ぐきが敏感になっていることがあります。
痛みがある場合は、歯ぐきを強くこすらず、無理のない範囲で優しく磨きましょう。
痛みが続く場合や、腫れが強い場合は、歯科医院で確認してもらうことをおすすめします。
Q. 奥歯の頬側がうまく磨けません
奥歯の頬側を磨くときに、口を大きく開けすぎると、頬の筋肉に歯ブラシが押されて奥まで届きにくくなることがあります。
上下の歯を軽く噛み合わせた状態にすると、頬の筋肉がゆるみ、奥歯の頬側に歯ブラシを入れやすくなることがあります。
ぜひ試してみてください。
定期検診で「今のお口」を確認しましょう
子どものお口は、成長とともに大きく変化します。
歯科医院では虫歯のチェックだけでなく、
- 磨き残しがないか
- 6歳臼歯がきちんと生えているか
- 歯と歯の間に虫歯がないか
- フッ化物をどのように取り入れるか
- 歯並びや噛み合わせに問題がないか
- 歯や顎が順調に成長しているか
- お口の機能が適切に発達しているか
なども確認することができます。
初期の虫歯は痛みがないことも多く、自分で気づくのが難しい場合があります。
だからこそ、
「痛くなってから歯医者さんに行く」のではなく、
「問題がないか確認するために歯医者さんに行く」
という習慣が大切です。
必要に応じてレントゲン検査などを行い、歯と歯の間の目では確認できないむし歯や、お子さんの成長に合わせて、お口の機能や歯並びについてもチェックします。
大切な永久歯を、子どもの頃から守りましょう
小学校の時期は、乳歯から永久歯への生え替わりが進み、お口の環境が大きく変化します。
特に6歳頃から生えてくる6歳臼歯は、これから一生使っていく大切な永久歯です。
この時期は、
「自分で磨く」
「仕上げ磨き」
「定期検診」
この3つを大切にしましょう。
仕上げ磨きは、単に「歯をきれいにする」だけではありません。
お子さんのお口の中を毎日観察する大切な時間でもあります。
「永久歯が生えてきたかな?」
「虫歯はないかな?」
「歯並びは大丈夫かな?」
そんな小さな変化に気づくことが、将来の大切な歯を守ることにつながります。
お子さんが将来も自分の歯で食事を楽しめるように、親御さん・お子さん・歯科医院が一緒になって、大切な歯を守っていきましょう。
気になることがありましたら、いつでもお気軽にご相談ください。
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