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とても大事な歯の神経
こんにちは、かじわら歯科クリニックです。
今回は「歯の命」とも言える「歯髄」についてお話します。
歯髄だと聞き慣れないかもしれませんが、一般的には「歯の神経」と呼ばれています。
歯髄は神経だけでなく血管とリンパ管から構成されています。
歯髄の主な働きは3つあります。
①痛み刺激を感知する。
歯髄の中の神経は歯に加わる冷たいや熱いなどの刺激を痛覚にして伝える働きがあります。
②歯に栄養を供給する。
歯髄の血管とリンパ管の働きがとても大切です。
血管とリンパ管は全身と同じように、栄養、酸素、水分や免疫細胞を歯に運びます。
③細菌から歯を守る。
歯髄の血液とリンパ液は細菌の歯の内部への侵入を防ぐ働き、免疫細胞は細菌と戦う働きをしています。
歯の内部に侵入した細菌と戦い血液とリンパ液の圧力で細菌の侵入を防ぐ働きをもつ歯髄ですが、エナメル質に穴が開いて多量の細菌が歯の内部に侵入すると免疫細胞が必死に戦いますが、やがて歯髄が死んでしまう確率が高くなります。
死んでしまった歯髄は歯から取り除かなければいけません、これが歯医者さんで聞いたことがあるかもしれませんが、歯の根の治療(根管治療)です。
根の治療をして歯髄を失った歯は、むし歯になりやすくなります。
その理由は細菌と戦う免疫細胞も、細菌の内部への侵入を防ぐ血液とリンパ液がなくなるからです。
さらに、歯髄を失った歯は栄養をもらえなくなるため脆くなってしまうのです。
つまり、歯髄を失ってしまうと歯の保存にとってとても不利になります。
かじわら歯科クリニックでは、「ラバーダム」と呼ばれる、口腔内の唾液や細菌による治療部位への感染を防止する器具や、殺菌作用を持ち、生体親和性が高く、高い封鎖性を持つ「MTAセメント」、視野を数十倍に拡大して繊細な作業を可能にしてくれる「マイクロスコープ」を用いて、とても大事な歯髄を残すための歯髄温存治療や神経の治療(根管治療)に力を入れています。
むし歯の早期発見のためにも普段から歯科を受診し、むし歯を放置せずに早めに治療を受けて、大切な歯髄を守りましょう。
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