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歯ぎしりは歯の天敵? 良い歯ぎしり・悪い歯ぎしり
こんにちは、かじわら歯科クリニックです。
前回の子どもの歯ぎしりに続き、今回は大人の歯ぎしりについてお話ししたいと思います。
歯医者さんで「〇〇さん歯が削れてますよ。」「〇〇さん歯ぎしりしていますね。」などと言われた経験がある方も多いと思います。
寝ている時の歯ぎしりは、ストレスを発散させる働きがあり、脳と体の健康を保つためのとても大切な行動なんです。
でもなかには、強い力で歯を削ったり揺さぶったりして重大なトラブルを起こす「悪い歯ぎしり」もあり、油断大敵なんです。
食事の時に咬む力は、数kgから30kg程度。
しかし、睡眠中の歯ぎしりは無意識下で行われて抑制が効かないため50~100kgを超える力がかかると言われています。
歯ぎしりをする人は8時間睡眠の中で約40分間強い力で咬みしめてると言います。
もしも、これが「悪い歯ぎしり」だった場合、歯をどれだけ傷つけてしまうか想像できるのではないでしょうか。
◎「良い歯ぎしり」と「悪い歯ぎしり」は何が違うんでしょうか??
その違いは噛み合わせにあります。
「良い歯ぎしり」は歯ぎしりをすると上下の犬歯(八重歯)が歯ぎしりの力を受け止めてくれます。
歯ぎしりの力を、長くて丈夫な歯根をもつ犬歯が引き受けてくれれば、他の歯にはほとんど負担がかからずにすむのです。
それに対して「悪い歯ぎしり」は犬歯が歯ぎしりの力を受け止めることができずに奥歯ばかりで歯ぎしりするため、奥歯に強い力が直接かかります。
また、顎の動きにストップがかからないので様々なトラブルを引き起こしてしまいます。
◎「悪い歯ぎしり」はどんな悪さをするのでしょうか??
①歯にヒビが入いる
②歯がすり減ってしまう
③知覚過敏症状がでる
④詰め物が取れたり割れたりする
⑤歯の神経が炎症を起こして違和感や痛みが出る
⑥歯や歯根が割れたりしやすくなる
⑦歯を支えている骨が溶けて歯周病の進行が加速する
⑧顎の関節に負担がかかり顎関節症になる
歯ぎしりの強い力で圧迫されたり揺さぶられたりしているうちに、歯にはこのようなことが起こります。
歯を壊す「悪い歯ぎしり」による被害を防ぐには、良い噛み合わせを作る矯正治療が根本的な改善策です。
また、寝ている時にマウスピースを装着して、力のかかり方をコントロールするのも良い方法です。
もうひとつ重要なのが、日中に歯が触れていたり、噛みしめていることは悪い習慣です。
歯が触れていたり、噛みしめていたら鼻で深呼吸をして歯が接触しないようにすることが大切です。
日々のちょっとした習慣でお口の中は変わってきます。
知らず知らずのうちに悪い習慣をしているかも知れませんので気を付けましょう!!
矯正歯科のページもあわせてご覧ください。
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